【1月11日 AFP】中央アジアの旧ソ連構成国、キルギスで10日、大統領選が行われ、ポピュリスト政治家のサドウイル・ジャパロフ(Sadyr Japarov)氏が当選を確実にした。昨年の政変により国家元首への道が開かれたジャパロフ氏は、腐敗を取り除くと言明した。

 同国の中央選挙管理委員会の発表によると、大統領選は自動集計の結果、ジャパロフ氏が80%近くを得票した。陣営本部で演説したジャパロフ氏は、国民の「生活のほぼすべての側面に根付いた」腐敗を終わらせると宣言。「以前の政権の過ちは繰り返さない」と約束した。

 大統領選と同時に、政治体制を議院内閣制から大統領制に移行させるべきかどうかを問う国民投票も行われ、大統領制に圧倒的支持が集まった。今年、改正憲法が施行されれば、ジャパロフ氏に広範な権力が集中することになる。

 キルギスは人口650万人の貧しい共和制国家。大統領制を取っていた2005年と2010年、抗議デモの最中に強権的な大統領が2代連続で辞任に追い込まれる政変が起き、10年、強権統治を弱めるために政治体制を議院内閣制に移行していた。(c)AFP/Tolkun Namatbayeva