【1月10日 AFP】20-21スペイン1部リーグは9日、第18節の試合が行われ、オサスナ(CA Osasuna)と0-0で引き分けたレアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、吹雪に見舞われる中行われた試合は「サッカーではなかった」と、中止にするべきだったと不満の色を浮かべた。

 レアルはアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から首位を奪い返すチャンスを逃し、リオネル・メッシ(Lionel Messi)の2得点などでグラナダ(Granada CF)に4-0で勝利した3位FCバルセロナ(FC Barcelona)に3ポイント差に詰め寄られた。

 アトレティコは同日の早い時間にホームでのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)戦が予定されていたが、雪のため延期に。アトレティコはライバルより試合の消化が三つ少ないながらも首位に立っている。

 オサスナの本拠地はスペイン北部パンプロナ(Pamplona)にあり、特にピッチの中央部分は降雪による影響を受けていたが、大部分で緑の芝が見えていたため審判は試合を決行した。

「彼らがやると言ったから試合をしたが、コンディションは極めて難しかった」とコメントしたジダン監督は、「自分にとってこれはサッカーの試合ではなかった。最終的にプレーした。それだけだ」と続けた。

 レアルは14日、マラガ(Malaga)で行われるスペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2021)準決勝でビルバオと対戦する予定となっているが、ジダン監督は「これからどうするのか知らない。あしたはここにとどまるのだろうか。月曜日(11日)に移動するのだろうか。見守るしかない」と見通しが立っていないことを明かした。

「言い訳ではない。誰もが見たいと望んでいるのはサッカーの試合だ。そしてきょうのコンディションは、見たいサッカーをする基準を満たしていなかった」

 グラナダから2点を奪い、2021年になって3戦4発としたメッシとともに復調気配にあるバルセロナは連勝を3に伸ばした。ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、「チームは以前よりも落ち着いている。謙虚さを保ち、努力を怠らず勝ち続けなければならない」とコメントした。

 見事なFKで2点目をマークしたメッシとともに2得点を記録したアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は、カンプ・ノウ(Camp Nou)に来てから失意の18か月を過ごしたがトンネルを抜けつつある。

 シーズン序盤に精彩を欠き、もうピークを取り戻すことはできないのではないかと懐疑論も出たメッシだったが、退団騒動から5か月が経過し、リーグ戦では11ゴールで得点ランクの単独トップに立っている。(c)AFP