【1月8日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するFWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が、母国フランス代表の元同僚マチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)の「セックステープ」に関連した恐喝事件の共犯として裁判にかけられることになった。仏検察が7日に明らかにした。

 フランス代表として通算81試合に出場した実績がありながらも、2015年にこの事件が明るみに出てから代表に招集されていないベンゼマは、問題のテープを公表すると脅してヴァルブエナから金銭をゆすり取る計画に関与したとされている。現時点で日程は未定だが、他に4人が裁判にかけられることになっている。

 レアルは今回の決定に関するコメントを避けている。33歳のベンゼマ本人は、裁判は「茶番」だとインスタグラム(Instagram)に投稿している。

 仏代表として52試合に出場し、現在はギリシャスーパーリーグ(1部)のオリンピアコス(Olympiacos)でプレーするヴァルブエナは、動画を公表すると脅してきた恐喝者からの電話を受け、警察に通報した。同選手とベンゼマは当時フランス代表のチームメート同士で、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場した。

 しかし、母国開催となった2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)では、どちらもディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督から招集されず、チームは決勝でポルトガルに敗北。フランスが優勝した2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でも、両選手は代表メンバーに選ばれなかった。

 この事件では、同じく元仏代表のジブリル・シセ(Djibril Cisse)氏も当初、2015年5月にセックステープの存在をヴァルブエナに持ち掛けたとして検察の捜査対象となっていたが、同氏に対しては今後これ以上の措置は取られないことになった。

 ベンゼマの弁護人を務めるシルヴァン・コルミエ(Sylvain Cormier)氏は、今回の事件が裁判になることには驚いていないとしている一方で、検察の決定は「予想通りの愚行」との見解を示した。(c)AFP