【1月9日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)は8日、3回戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)は新型コロナウイルス感染者が続出したアストン・ビラ(Aston Villa)に敵地で冷や汗をかかされながらも4-1で勝利した。

 イングランドのサッカー界で新型ウイルスが猛威を振るう中、ビラでは今週に入って集団感染が発生。選手9人、スタッフ5人の計14人が陽性となり、前日には練習場を閉鎖していた。

 迎えたこの日は平均年齢18歳のユース選手のみで試合に臨み、ディーン・スミス(Dean Smith)監督も不在という状況だったが、若い選手たちは立派なプレーを披露。ルイ・バリー(Louie Barry)がサディオ・マネ(Sadio Mane)の先制点を打ち消す同点ゴールを決めた際は、リバプールに動揺を与えた。

 それでも、リバプールは後半の5分間でジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)、モハメド・サラー(Mohamed Salah)、マネがゴールを奪い、最終的にはプレミアリーグ王者として格の違いを示した。

 4試合ぶりの公式戦勝利を挙げ、4回戦に駒を進めたリバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「選手たちは本当によくやってくれた」とたたえ、後半はより改善されリズムが生まれていたと振り返った。

 一方、この日はスミス監督の代行を務めた、ビラのU-23を率いるマーク・デライニー(Mark Delaney)監督は、クラブ全体が「誇りに思っている」と話し、選手たちの「途方もない頑張り」を称賛した。(c)AFP/Steven GRIFFITHS