【1月9日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の陸上男子走り幅跳びで銀メダルに輝いたルボ・マニョンガ(Luvo Manyonga、南アフリカ)が、反ドーピング機関に居場所情報を申告しなかったとして暫定資格停止処分を科された。不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」が8日に明らかにした。

 これにより、同日に30歳の誕生日を迎えたマニョンガは、今年に延期された東京五輪を欠場する可能性に直面している。

 2017年の世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)と2018年のコモンウェルスゲームズ(2018 Commonwealth Games、英連邦競技大会)覇者の同選手は、2012年にはメタンフェタミンに陽性反応を示し、1年6か月の出場停止処分を受けた。

 居場所情報の規則違反で処分を受けた世界陸上覇者は、男子中距離のエリジャ・マナンゴイ(Elijah Manangoi、ケニア)をはじめ、女子短距離のサルワ・イード・ナセル(Salwa Eid Naser、バーレーン)、男子短距離のクリスチャン・コールマン(Christian Coleman、米国)に続き、マニョンガで4人目となる。

 反ドーピング検査官が居場所を特定できるように、アスリートには予定の滞在先を知らせる義務がある。居場所の申告を怠ったり虚偽の情報を伝えたりする違反を1年に3度繰り返した場合は処分される可能性がある。(c)AFP