【1月9日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、ツイッター(Twitter)への投稿で、ジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領の就任式に出席しない意向を表明した。

 トランプ大統領は「私に質問した皆に知らせる。私は1月20日の就任式に行くつもりはない」と投稿した。出席しない理由は明らかにしていない。大統領就任式は平和的な政権移行を象徴する式典であり、退任する大統領の欠席は1869年以来、約150年ぶりとなる。

 米国では6日、トランプ氏に扇動された支持者らが連邦議会議事堂に乱入する事件が発生。トランプ政権はこれをきっかけに崩壊へと向かい、高官の辞任が相次いだ他、トランプ氏の解任を求める声も上がっている。トランプ氏の就任式欠席表明は、こうした溝をかたくなに広げる行為となった。

 バイデン氏は8日、デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)で開いた記者会見で、トランプ氏の欠席は「よいことだ」と言明。「彼は国家の恥となってきた」とし、「彼は米国史上最も無能な大統領の一人だ」と批判した。(c)AFP