【1月9日 CNS】中国国務院報道弁公室が昨年12月末に発表した「市民の栄養と慢性疾患リポート(2020年)」によると、18~44歳の男性の平均身長は169.7センチ、女性は158.0センチだった。2015年と比べるとそれぞれ1.2センチと0.8センチ伸びた。

 国家衛生健康委員会は2015~2019年、中国疾病予防管理センター、国家がんセンター、国家心血管疾患センターとともに住民の栄養と慢性疾患に関する調査を実施。全国の31省・自治区・直轄市の6億人を対象とし、約60万人について調査した。

 調査の結果、市民は平均してタンパク質、脂肪、炭水化物の三つの主要栄養素の摂取量が増加しており、順調に身体的な発達が続いている。都市と農村の格差も縮小している。

 一方で肥満の傾向も顕著になっている。18歳以上の男性の平均体重は2015年より3.4キロ増の69.6キロ、女性は1.7キロ増の59.0キロだった。18歳以上で過体重と肥満の割合はそれぞれ34.3%と16.4%に上った。

 喫煙率は近年、低下傾向にあるが、全体の喫煙率は26.6%で、男性50.5%、女性2.1%。ほぼ毎日アルコールを飲む人の割合は25.5%から19.9%に減少した。

 18歳以上で高血圧症の人は27.5%、糖尿病は11.9%、高コレステロール血症は8.2%。がんの部位では男性は肺がん、女性は乳がんが最も多い。

 2019年の心血管・脳血管疾患、がん、呼吸器疾患、糖尿病の4種類の主要慢性疾患による早期死亡率は16.5%だった。2015年の18.5%から2ポイント減少し、2020年の国家計画目標を前倒しで達成した。(c)CNS/JCM/AFPBB News