■王座最長在位記録に近づくジョコビッチ

 昨年の全豪オープン覇者で、グランドスラム通算17勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、世界ランク1位の在位期間でフェデラーに続き史上2人目の通算300週超えを達成した。

 このままトップを維持すれば、3月8日にはフェデラーが持つ歴代1位の通算310週を抜くジョコビッチは、「ロジャーの世界1位最長在位記録に追い付き、追い越すこと」と「グランドスラムで可能な限り勝利を積み重ねること」の二つを「プロとしての最大の目標」にしていると話している。

■期待の若手

―男子、カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)

 スペイン出身でクレーコートでタイトルを獲得している選手といえば、思い浮かぶのは誰か? 真っ先に名前が挙がるのはナダルだが、17歳のアルカラスはその後継者筆頭にみえる。

 2020年シーズンのアルカラスは、下部チャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)のクレーコート3大会で優勝を果たし、最優秀新人にも選ばれた。

 同年10月にキャリア最高の世界136位に到達した後、2020年シーズンは350ランクアップの同141位で終了。シーズンの最終ランキングでトップ200に入った選手の中では最年少だった。

―女子、レイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)

 フェルナンデスはカナダ・モントリオール出身の18歳で、昨年は2019年シーズン終了時の209位から88位まで世界ランキングを上げてシーズンを終えた。

 身長163センチと小柄なサウスポーは、最後は2度のウィンブルドン制覇を誇るペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)に敗れたものの、全仏オープンで3回戦に進出するなど飛躍の一年を過ごした。

 シーズン序盤のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2020)では、予選を突破してキャリア初のWTAツアー決勝進出を果たしたが、英国のヘザー・ワトソン(Heather Watson)に惜しくもフルセットで敗れた。

 コート外では、サルサを学びながらフットワークを鍛えているという。(c)AFP