【1月8日 AFP】仏保健省は7日、英国由来の新型コロナウイルス変異株のクラスター(感染者集団)が国内2か所で確認されたと発表した。ジャン・カステックス(Jean Castex)仏首相は、英国との国境封鎖措置を「当面の間」継続すると表明した。

 仏政府は、英国で感染力が強いとみられる変異株が確認されたことを受け、昨年12月20日に英国との国境を封鎖していた。

 オリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相によると、仏西部ブルターニュ(Brittany)地域圏のレンヌ(Rennes)の介護施設と、首都パリの南郊にあるバニュー(Bagneux)で変異株のクラスターが確認された。

 介護施設では入居者7人と職員2人が感染。バニューでは、学校2か所に勤務する人物1人の変異株感染も確認された。当局によると、この人物の接触者の中に英国への渡航歴がある人は一人も見つかっていない。保健省はこれについて、国内ですでに変異株の感染が広がっている可能性があると指摘している。(c)AFP