【1月3日 AFP】フランス北西部リュロン(Lieuron)で2日以上にわたって開かれた新年を祝う違法なレイブパーティーで、捜査当局は新型コロナウイルスの制限措置に違反したとして1200人以上から調書を取った。このパーティーでは参加者と警察の間で衝突が発生していた。

 パーティーは、ブルターニュ(Brittany)地域圏のレンヌ(Rennes)南部に位置するリュロンの空き倉庫2か所で、先月31日夜から2日まで当局の規則を破って行われ、約2500人が参加していた。

 ブルターニュ当局は2日、2夜にわたるパーティーの末、音楽が止められ、音響システムが撤去されたと明らかにした。

 検察当局によると、警察は主催者を突き止める捜査の一環として2人を拘束。いずれも1998年生まれで前科はなかった。

 フィリップ・アストリュク(Philippe Astruc)検事によると、警察は1か所で家宅捜索を実施し、金を発見したという。最初の分析でこの金はイベント収益の一部とみられている。

 アストリュク氏によると、警察は機器類などを押収し、複数の違反行為で1200人以上の調書を取った。

 フランス全土では、新型コロナウイルスの感染拡大対策として大規模な集会が禁止されており、午後8時から翌日午前6時までの夜間外出禁止令が発令されている。

 ブルターニュ地域圏の保健当局は参加者らに対し、コロナ検査を受け、直ちに7日間の自主隔離に入るよう要請した。

 同地域圏当局はツイッター(Twitter)で、リュロンの体育館に検査所を設置したと明らかにし、「彼らは自分たちの命や健康を危険にさらした。今度は周囲の人たちの命や健康を守らなければならない」と指摘した。(c)AFP/Laurent GESLIN / Jean-François Monier