女性を殺して「ブタの餌」に、マフィアの大物のしわざか 伊報道
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【1月7日 AFP】イタリア・カラブリア(Calabria)州でマフィアと関係がある隣人に土地を明け渡すことを拒んだ女性が、殺されてブタの餌にされていたことが分かった。地元メディアが6日、マフィアの元構成員の話として報じた。
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殺害されたマリア・チンダモ(Maria Chindamo)さん(42)は2016年5月6日、カラブリア州西部リンバーディ(Limbadi)にある自身の農場前で行方不明になった。同州では、人々が何の痕跡も残さず消える事件が相次いでいた。
ニュースサイト「イル・ビボネーゼ(Il Vibonese)」によると、マフィアの元構成員で現在は当局に協力しているアントニオ・コシデンテ(Antonio Cossidente)さんはチンダモさん殺害について、カラブリア州のマフィア「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の大物のしわざだと主張している。
コシデンテさんは情報源について、刑務所で出会ったヌドランゲタの元構成員、エマヌエーレ・マンキューソ(Emanuele Mancuso)さんだと明かしている。
マンキューソさんは、チンダモさんが「ブタの餌にされた」と語ったという。
2019年、チンダモさん殺害の捜査の中で、ヌドランゲタと関係が深い人物が容疑者として浮上し逮捕されたが、後に釈放された。
さらにややこしいことに、チンダモさんが行方不明となる1年前、チンダモさんの夫が自殺していた。
地元メディアはコシデンテさんの主張について、警察のマフィア対策特別部門が調査中だと伝えている。(c)AFP