【1月7日 AFP】ラグビーニュージーランド代表のボーデン・バレット(Beauden Barrett)が6日、ジャパンラグビートップリーグのサントリーサンゴリアス(Suntory Sungoliath)入団会見に臨み、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)で背番号10番のポジションへの復帰を目指していることを明かした。

 ワールドラグビー(World Rugby)の年間最優秀選手に2度選出されているバレットは、ニュージーランドラグビー協会(NZR)との契約オプションを行使してサンゴリアスに入団。同チームでは自身が好むスタンドオフ(SO、10番)のポジションに戻る。

 オールブラックスではここ2年、リッチー・モウンガ(Richie Mo'unga)がSOとして好まれており、バレットはフルバック(FB、15番)としてプレーしている。

 しかし、昨年の南半球対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)でニュージーランドは、優勝を飾ったもののオーストラリアとアルゼンチンに連敗を喫するという問題のある結果を残し、イアン・フォスター(Ian Foster)ヘッドコーチ(HC)には重圧がかかっている。

 29歳のバレットは、東京を拠点とするサンゴリアスへの移籍が、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)でSOとして代表メンバー入りすることを念頭に置いたものだと明かした。

 会見でバレットは「この2年間はほとんど15番でプレーしていたので、10番に戻ってプレーすることを楽しんでいる」と語り、以下のように続けた。

「その役割に戻るにはやるべきことも少しあるが、自分が一番楽しんでいて、最も情熱を持ってプレーしているポジション。だから、そのためにリズムを取り戻したり、チームメートとのコンビネーション向上に必死に取り組んだりしている」

「周りも10番でもっとプレーすることを求めていると思うが、それはまさしく自分自身もニュージーランドに戻って、オールブラックスのためにしたいと目指しているものだ」

 今季のトップリーグは、今月16日に開幕を迎える。(c)AFP/Andrew MCKIRDY