【1月6日 AFP】米南部ジョージア州で5日、ジョー・バイデン(Joe Biden)次期政権下での上院の支配権をかけた決選投票が始まった。

 共和党はすでに定数100の上院で50議席を確保しており、同州で決選投票に持ち込まれた2議席のうち1つでも獲得すれば議席は過半数に達し、バイデン氏の政策阻止が可能となる。一方、民主党が2議席とも確保すれば、両党の獲得議席は50議席で拮抗(きっこう)し、副大統領に就任する民主党のカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏が決定票を握ることになる。

 今月20日大統領に就任する民主党のバイデン氏と、共和党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領はともに4日、ジョージア州を訪問し、自党の候補者への支持を訴える最後の呼びかけを行った。

 投票は5日午前7時(日本時間同日午後9時)に始まり、午後7時(同6日午前9時)に締め切られる。選管当局によると、新型コロナウイルスの流行を受け、事前投票者数は300万人を超えて過去最多を記録。集計結果が出るのは数日後になる可能性がある。

 ジョージア州はこれまで共和党の地盤とされてきたものの、昨年11月3日の大統領選では約1万2千票差でバイデン氏がトランプ氏に勝利。上院選の世論調査では、各候補者の支持率が拮抗している。

 民主党が両議席を共和党から奪取すれば、バイデン氏は上下両院で主導権を握り、公約として掲げる野心的な法律を成立させることが可能となる。(c)AFP/Elodie Cuzin with Chris Lefkow in Washington