【1月5日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級の王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)は4日、同胞のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua)との対戦が実現すれば、同選手の最近の調子からして2回までにKOできるとの自信を示した。

 WBAスーパー・IBF・WBO・IBO世界ヘビー級王者のジョシュアは、2019年12月にアンディ・ルイス・ジュニア(Andy Ruiz Jr、米国)に3-0の判定勝ちを収め、先月のタイトルマッチでは9回でクブラト・プレフ(Kubrat Pulev、ブルガリア)をKOしたものの、この2戦についてフューリーは戦いのうちに入らないと主張した。

 19年9月に3-0の判定勝ちでオット・ワリン(Otto Wallin、スウェーデン)を下した後、昨年2月にはデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)から見事な7回TKO勝ちを収めているフューリーは、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して、「あいつ(ジョシュア)が周囲でもてはやされているほど調子がいいとは思えないし、あいつ自身も本来の自分だとは思っていないだろう」と語った。

 さらに、「あいつは自信に問題がある。危ない試合が二つ続いているし、ボクシングというものは誰が好調で誰がそうでないかが全てだ。あいつの最近の2戦は、本来の調子ではなかった」とすると、「俺に関して言えば、勢いはこっちにある。かなり早い段階で、おそらく1回か2回であいつを倒せると確信している」と自信を見せた。

 英国のボクシング史上最大級のファイトになるとみられるジョシュアとの一戦について、フューリーはできる限り早期に実現すると楽観している。

 ジョシュアはWBOの指名挑戦者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)との一戦が控えており、フューリーはデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)と再戦が予想されていることから、両者のスーパーファイトに向けてはこれらの試合がハードルになる可能性がある。

 32歳のフューリーは、注目の一戦の実現に向けて今度はジョシュアが明言する番だとの考えを示しつつ、「(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的な大流行)が終わって世界が元に戻り、日常生活が軌道に乗った時こそ、このファイトを実現することになる」とコメント。

 両者のファイトが以前から計画されている中、相手がずっと自分を避けてきたことから今度こそ実現させる必要があるとしており、「相手はこのファイトや、このファイトについて公言したり受けて立つことから逃げている。どちらにせよ、あいつにとってはルーズルーズな状況だ」と強調した。(c)AFP