【1月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のサポーターズソング「You'll Never Walk Alone」を歌ったことで知られる英国のロックバンド「ジェリー&ザ・ペースメーカーズ(Gerry and the Pacemakers)」のボーカル、ジェリー・マースデン(Gerry Marsden)氏(78)が亡くなった。同氏の友人であるピート・プライス(Pete Price)氏が3日に明かした。

 病気にかかってから短期間で亡くなった英リバプール出身のマースデン氏は、ロジャース&ハマースタイン(Rodgers and Hammerstein)によって製作され、もともとはミュージカル「回転木馬(Carousel)」の劇中歌だった「You'll Never Walk Alone」をカバーし、1960年代に人気を博した。

 ジェリー&ザ・ペースメーカーズがカバーしたこの曲は、今でもリバプール戦のキックオフ前や試合中にサポーターに歌われており、サッカー界で最も有名なアンセムの一つとなった。

 マースデン氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に際し、同国の国民保健サービス(NHS)に敬意を表して、昨年4月にこの曲を再収録していた。

 リバプールはツイッター(Twitter)に「ジェリー・マースデン氏逝去の報に接し、悲しみに暮れている」と記し、「ジェリーの言葉はわれわれと共に永遠にあり続ける。You'll Never Walk Alone」と続けた。

「You'll Never Walk Alone」はスコティッシュ・プレミアシップのセルティック(Celtic)やドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)、オランダ1部・エールディビジのフェイエノールト(Feyenoord)といった欧州の他のチームでもサポーターズソングとして採用されている。(c)AFP