【1月1日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は31日、同国プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)に対し、ソーシャルメディア上で人種差別的な言葉を使ったとして、3試合の出場停止処分と罰金10万ポンド(約1400万円)を科したと発表した。

 33歳のカヴァーニは、2ゴール、1アシストの活躍を見せ、チームが3-2で逆転勝ちを収める立役者となった11月29日のサウサンプトン(Southampton FC)戦後、インスタグラム(Instagram)上での祝福のメッセージに対し、スペイン語で小さな黒人を意味する「ネグリト」という言葉を使って返答した。

 その後、英国では軽蔑的な言葉として受け取られると知らされると、すぐに投稿を削除し、「人種差別には完全に反対」と話すなど謝罪していたが、FAの定める規則に違反したことを認め、このたび処分を言い渡された。

 FAはカヴァーニの投稿は「侮辱的かつ暴力的で不適切」だったとし、「競技の評判を落とした」と発表した。一方でユナイテッドは、カヴァーニは誤解を招く言葉だったことを知らず、「誠実に謝罪した」と強調。FA側には同選手が「人種差別主義者ではなく、投稿にも人種差別的な意図がなかった」ことを理由書で明確にしてほしいと述べている。(c)AFP