【12月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)は30日、ソーシャルメディアに誤解を招く投稿をしたとして謝罪した。同選手はこの問題でイングランドサッカー協会(FA)の調査対象になっている。

 29日のサウサンプトン(Southampton FC)戦で2ゴールを挙げ、0-2の劣勢から3-2の逆転勝利を収める立役者となったカヴァーニは、試合後に友人から祝福されると、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントにスペイン語で小さな黒人を意味する「ネグリト」という言葉を使ってお礼のメッセージを投稿した。

 これについてユナイテッドは、カヴァーニが親しみを込めてこの言葉を使ったことは明らかで、南米では異なる意味合いを持つ言葉だと説明。同選手は英国ではこれが軽蔑的な言葉として受け取られてしまうと知らされると、すぐに投稿を削除していた。

 カヴァーニは、「29日の試合後に投稿したメッセージは、祝福してくれた友人への感謝として親しみを込めたつもりだった」「誰かを傷つけることは絶対にしたくない。人種差別には完全に反対であり、あの言葉が違う意味合いで解釈されると説明された後、すぐにメッセージを削除した。この件について心からおわびしたい」とのコメントを発表した。

 FAはシーズン前に人種差別や差別的とみなされる言動を取り締まるガイドラインを設け、ソーシャルメディア上での違反行為には、最低3試合の出場停止処分が科されることになっている。

 昨季はマンチェスター・シティ(Manchester City)のベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のデレ・アリ(Dele Alli)が、リーグのガイドラインを破ったとして1試合の出場停止処分を受けた。

 カヴァーニは、12月2日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の古巣パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)戦への出場は認められている。(c)AFP