【1月1日 AFP】新年を迎えた1日、新型コロナウイルス対策で規模が縮小された祝賀イベントが世界各地で行われ、受難の年となった2020年の終わりを人々が祝った。

 新型ウイルスの流行では世界でこれまでに180万人以上が死亡。各地で感染拡大の波とそれに伴うロックダウン(都市封鎖)措置の導入が繰り返され、従来なら外出して年末年始の催しを楽しんでいた人も、今年は自宅からのイベント観賞を余儀なくされた。

 新型ウイルス対策で称賛を集めたニュージーランドは日本時間12月31日午後8時に2021年を迎え、オークランド(Auckland)では大勢の人が屋外の花火イベントで新年を祝った。

 一方、その2時間後に新年を迎えたオーストラリアの最大都市シドニーでも盛大な花火がシドニー湾(Sydney Harbour)を鮮やかに彩ったが、見物に訪れた人はほとんどいなかった。同市では新たに約150人のクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、同イベントへの数千人の参加を許可する計画が立ち消えになり、同市への往来も厳しく制限された。

 東京では大みそかに1日の新規感染者が1300人を超えて過去最多を記録し、緊急事態宣言が出される可能性が出ている。(c)AFP/Andrew BEATTY