【12月31日 AFP】(更新)香港の民主派の現地紙創業者で、メディア界の大物である黎智英(ジミー・ライ、Jimmy Lai)氏(73)の保釈が取り消され、再勾留が命じられた。検察が保釈に異議を申し立て、香港最高裁がこれを認めた。

 中国批判で知られる黎氏は、6月末に施行された香港国家安全維持法(国安法)に基づいて起訴された中で最も有名な人物の一人。

 同氏は20日間勾留された後、保釈金1000万香港ドル(約1億3300万円)の支払いや全旅券の提出といった厳しい条件付きで、23日に保釈が認められていたが、自宅軟禁に置かれ、ツイッター(Twitter)投稿を含め、公的な発言を禁じられていた。

 だが終審法院(最高裁)は31日、検察の保釈への異議申し立てを認めた。この申し立てに関する審理は来年2月1日に予定されており、同日まで黎氏を勾留すべきとする検察の求めについても、同院が受け入れた。

 同氏は、民主派運動の取り締まりを理由に、香港と中国に対し制裁を科すよう各国政府に呼び掛けたとして、諸外国との共謀罪に問われている。(c)AFP