中国は世界最大の自動車所有国に 新エネルギー車は世界の44%を占める
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【1月2日 CNS】上海市で先月13日に開かれた新エネルギー車に関するフォーラムで、中国自動車工業協会(CAAM)の付炳鋒(Fu Bingfeng)常務副会長は「中国の自動車保有台数は米国の水準に匹敵する2億7500万台に達した」と説明し、「今年中に中国が世界最大規模の自動車保有国になるのは間違いない」と見通しを述べた。
CAAMによると、2020年1~11月の自動車販売台数は新型コロナウイルスの影響で前年同期比2.9ポイント減の2247万台にとどまった。しかし最近数か月は前年同期を上回る売れ行きが続き、付氏は「最近3か月の販売台数を4倍すると、1年間の販売台数は3000万台を超える」と業界の復調ぶりを語った。
また、1~11月の新エネルギー車の販売台数は前年同期比3.9ポイント増の110万9000台を記録。新エネルギー車が自動車市場の成長をけん引している。付氏は「2025年には新エネルギー車の販売台数は全体の20%を占めるだろう」と見通しを述べた。
中国の新興電気自動車メーカー「威馬汽車(WM Motor)」創設者の沈暉(Shen Hui)氏はフォーラムで、「中国の新エネルギー車は世界の44%を占めており、新エネルギー車の時代が到来している」と語った。新エネルギー車の売り上げが伸びている背景としては、実際に購入した消費者の評価が高いことや、充電ステーションの整備が進んで消費者の不安がなくなっていることが挙げられる。
沈氏は「バッテリーや電気制御、モーター、そして車全体に至るまで、中国の新エネルギー車産業チェーンは世界最強になっている」と主張。「今後は新エネルギー車のスマート化が競争のカギとなる」と指摘した。対人・対物接近時のブレーキ作動や交通情報のリアルタイム取得などの機能を備えるスマートカーは、新車における普及率は2020年で51.6%となっており、2029年には100%に達すると推定している。(c)CNS-第一財経/JCM/AFPBB News