トランプ氏に任用された高官が「政権移行妨害」、バイデン氏が批判
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【12月29日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)次期米大統領は28日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に任用された高官らが政権移行を妨害しており、米国の国家安全保障が危険にさらされていると警告した。
バイデン氏と次期副大統領のカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏は、政権移行チームから国家安全保障についての説明を受けた。
その後、バイデン氏は国防総省と行政管理予算局でトランプ氏に任用された高官らが「障害物」を置いていると批判。「われわれは現在、重要な安全保障分野においてトランプ政権から必要な情報すべてを得られていない」と述べ、「これはまさに無責任な行為に他ならない」と強調した。
バイデン氏はトランプ政権から、世界各地に展開する軍の状況について明確な説明を受ける必要があると述べた。さらに、敵に付け込まれかねない混乱を避けるため、国防総省など政府機関の予算計画の全容を把握する必要があると訴えた。
トランプ政権による国防長官人事をめぐっては、非武装の人種差別抗議運動に対し、武力行使を求めたトランプ氏から距離を置いたマーク・エスパー(Mark Esper)氏が解任されるなど懸念が広がっている。
エスパー氏の後任にトランプ氏が指名したクリス・ミラー(Chris Miller)国防長官代行は、休暇中は政権移行の説明を一時停止することでバイデン氏側と合意していたと述べているが、バイデン氏側はその主張は正しくないとしている。(c)AFP
