【12月29日 AFP】米大リーグ(MLB)の公式サイトは28日、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)が2018年ア・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)投手、ブレイク・スネル(Blake Snell)を獲得し、ダルビッシュ有(Yu Darvish)の補強にも動いていると報じた。

 MLBが伝えた匿名情報では、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のエース右腕であるダルビッシュに興味を示して交渉に動いていることについて、パドレスは身体検査が完了していないことを理由に明言していないとされている。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で短縮された2020年シーズン、ダルビッシュはナ・リーグ最多勝となる8勝3敗、防御率2.01の好成績を記録。カブスとは3年総額5900万ドル(約61億円)の契約が残っているが、パドレスのゼネラルマネジャー(GM)を務めるA.J.プレラー(A.J. Preller)氏とはテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)で一緒に過ごした経緯がある。

 パドレスはこの日、投手2人と捕手2人との交換トレードでタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)から28歳の左腕スネルを獲得した。これでチームの投手力は大いに勢いが増すとみられるが、MLBで8年間のキャリアと日本プロ野球(NPB)で7年間の実績を持つ34歳のダルビッシュも加われば、MLBで最も脅威的な先発ローテーションが組まれることになる。

 2018年シーズンにMLBトップの21勝をマークし、防御率もア・リーグ最高の1.89を記録したスネルは、2019年シーズンはつま先の骨折と左肘の故障で不振にあえいだが、今季はロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に敗れたものの、レイズのワールドシリーズ出場に貢献した。

 パドレスはまた、韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズ(Kiwoom Heroes)から金河成(Ha-seong Kim、キム・ハソン)内野手も獲得。KBOでの7シーズンで打率.294、133本塁打、575打点の通算成績をマークした金は、守備では主に遊撃手および三塁手としてプレーしてきたが、パドレスでは二塁手に転向するとみられている。

 今季138試合に出場して打率.306、30本塁打、24二塁打を記録した25歳の金は、母国代表として2017年のワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball ClassicWBC)と2018年の第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)にも出場した。(c)AFP