【12月28日 Xinhua News】中国北京市政府の徐和建(Xu Hejian)報道官は27日、同市が開いた新型コロナウイルス感染症対策に関する記者会見で、北京の複数の地方で新型コロナ感染者が確認されており、感染予防対策は重大な局面を迎えていると表明した。

 同日、順義区の南法信鎮西杜蘭村、高麗営鎮張喜荘村が中リスク地区に指定された。これまでに北京市では3地区が中リスク地区に指定されている。朝陽区の漢庭酒店大山子店(マンション、オフィスビルなどの低層階にある商業施設を含む)、順義区の南法信鎮西杜蘭村と高麗営鎮張喜荘村がそれで、その他の地区はすべて低リスク地区。

 北京市疾病予防控制センターの龐星火(Pang Xinghuo)副主任は、26日午前0時から27日午前0時までの間に、北京市では本土感染者5人と無症状感染者1人が確認されたと説明。「輸入症例」も4人(うち1人は無症状感染者)確認されているとし、本土疑似感染者と海外疑似感染者は確認されていないとした。

 同日確認された感染者と無症状感染者は全員、26日に確認された感染者の濃厚接触者。上述の感染者5人と25日に確認された感染者は家族・友人関係にあり、3家庭に及んでいる。最近、顔を合わせたことがあり、一緒にショッピングもしている。無症状感染者は感染者を同乗させたことがある。

 北京市順義区党委員会常務委員で区政府常務副区長の支現偉(Zhi Xianwei)氏は、これまでに順義区は111の核酸検査サンプル採取地点を開設していると紹介。27日午後3時までに83万8270人からサンプルを採取しており、38万9294人の検査結果が出ているが、全員陰性だったと述べた。

 北京市文化・観光局の一級巡視員、周衛民(Zhou Weimin)氏は、2021年の元旦、春節(旧正月)が近づいており、首都の文化観光市場は人員移動、観光客・住民の集中のピークを迎えるとし、人員の移動を減らし、集中を防止するため、北京市は廟会(びょうえ、縁日)や大型大衆文化イベントの開催を原則中止すると表明している。(c)Xinhua News/AFPBB News