【12月28日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)来季初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)に、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)がワイルドカード(主催者推薦)で出場する権利を得た。

 全豪オープンで5回決勝に進出している33歳のマレーは、メルボルンパーク(Melbourne Park)で最後にプレーした2019年には、長年の股関節の痛みが原因で、これが現役最後の試合になるかもしれないと口にした。しかし、その後に2回の手術を受け、今も現役として奮闘している。

 現在の世界ランキングは122位で、本戦に直接出場できるランクではないため、ワイルドカードを受け入れた。マレーは他に、前哨戦に当たるデルレイビーチ・オープン(2021 Delray Beach Open)のワイルドカードも得ている。

 長引く骨盤の負傷と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によるシーズン中断の影響で、マレーは8月にようやくシーズンに復帰し、ツアーレベルではわずかに7試合しか出場できなかった。

 それでも、全豪の大会責任者を務めるクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は、「アンディがメルボルンパークへ戻ってくるのを両手を広げて歓迎する」「前回は感動的な瞬間だった。そこからの復活劇と大手術、ツアーへの復帰は2021年大会のハイライトになるだろう」と話した。

 全豪オープンは新型ウイルスの影響により、当初の予定から3週間遅れの来年2月8日に開幕する。(c)AFP