【12月27日 AFP】第74回全日本総合バドミントン選手権大会(The 74th Badminton All Japan Championships)は27日、各種目の決勝が行われ、世界ランキング1位の桃田賢斗(Kento Momota)が男子シングルスで優勝し、約1年前に交通事故で負傷してからの復帰戦を飾った。

 世界ランク11位の常山幹太(Kanta Tsuneyama)との決勝に臨んだ桃田は、第1ゲームを落としたが18-21、21-12、21-17で逆転勝利を収めた。今年1月の事故では眼窩(がんか)底を骨折し、現役続行も危ぶまれたが、全日本3連覇を成し遂げ、視線は早くも国際舞台へ向いている。

 桃田は「1ゲーム目から主導権を握れていたが、リードした場面で焦った」と試合慣れしていない部分が出たというが、「それでも第2、第3ゲームは技術も戦術も関係なく、最後は気持ちで勝てたと思う」と話した。

「年明けにはタイ・オープン(YONEX Thailand Open 2021)も始まって、海外の選手とやっと対戦できる。そこで自分の力がどこまで通用するのか、日本のエースの自覚を持って挑みたい」

 2019年に年間11勝の最多記録を樹立した26歳は、この優勝でさらなるタイトル奪取への意欲を新たにしている。

「ホッとした気持ちが7割で、うれしいのは3割。世界ランク1位の桃田と言われ、負けちゃいけないという気持ちがあった。プライドで踏ん張れる部分もあったが、プレッシャーになってしまった」と明かし、さらに上を目指して「できれば、また明日から練習に取り組みたい」と語った。(c)AFP