【12月25日 AFP】エチオピア当局によると、西部ベニシャングル・グムズ(Benishangul-Gumuz)州にある村が23日に武装集団の襲撃を受け、民間人100人以上が殺害された。これを受け、連邦政府軍は翌24日、軍事作戦で襲撃犯とみられる42人を殺害したという。

 連邦政府系独立機関のエチオピア人権委員会(EHRC)は23日夜、同州メテケル(Metekel)県で「武装した男たちの銃撃により100人以上が殺害された」と発表。生存者の証言として、襲撃は人々が就寝中の同日未明に始まり、午後まで続いたと述べた。

 一方、ベニシャングル・グムズ州政府は24日、連邦政府軍が軍事作戦で襲撃に関与したとみられる容疑者42人を殺害し、銃器や弓矢を押収したと発表した。

 ベニシャングル・グムズ州では、土地や資源をめぐる部族間衝突が激化している。メテケル県では、国内人口2位のアムハラ(Amhara)人の一部指導者らが土地所有権を主張し、グムズ(Gumuz)人との間で緊張が高まっている。

 今回の襲撃と北部ティグレ(Tigray)州での連邦政府軍の軍事作戦との間には、現在のところ関連性は確認されていない。(c)AFP