【12月23日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により入院していたサッカー元ブラジル代表監督のバンデルレイ・ルシェンブルゴ(Vanderlei Luxemburgo)氏が、22日に退院を発表した。

 68歳のルシェンブルゴ氏は、今月11日に「中程度の症状」が出てサンパウロ市内の病院に運び込まれたが、そこから11日を経て退院した。

 同氏はツイッター(Twitter)に「これから退院する」と動画を投稿した。

 しわがれ声の息が切れている様子を見せながらも「ありがたいことに、順調に回復している。肺の状態が悪く、せきのせいで声がかすれるが、熱は下がった」とすると、「治ってはいないが、おおむね問題ない」と話した。

 1998年から2000年にかけてブラジル代表監督を務め、2005年には短期間ながらスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)も率いたルシェンブルゴ氏は、これまでに30回以上の監督職を務め、四つのクラブでカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のタイトルを獲得した。しかし10月中旬、5回目の指揮を執ったパルメイラス(Palmeiras)を成績不振で解任されていた。

 ブラジルは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)以降、720万人以上の感染者を出しており、死者は米国に次いで世界2番目に多い18万7000人以上となっている。(c)AFP