【12月23日 AFP】オーストリア1部リーグ王者のレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)は22日、欧州サッカー連盟(UEFA)が実施したドーピング検査でマリ代表の2選手が陽性反応を示したと発表した。11月の代表戦で飲んだ高山病の薬に禁止薬物が含まれていた。

 陽性反応を示したのはモハメド・カマラ(Mohamed Camara)とセク・コイタ(Sekou Koita)で、アフリカネーションズカップ(2021 The Africa Cup of Nations)予選のナミビア戦に出場した後、試合後の検査で陽性が判明した。2選手によれば、試合前にマリ代表のメディカルスタッフから薬を処方されたという。

 UEFAは手順に従って、両選手の調査を始めるとみられる。

 ザルツブルクでコマーシャルディレクターを務めるシュテファン・リーター(Stephan Reiter)氏は、「われわれの選手が代表チームに招集されるのは非常に誇らしい」とする一方で、「医療チームにはルールを熟知した医師を加えた上で、国際基準にのっとった仕事をしてほしかった」と話した。

 オーストリアサッカー協会(OFB)のトーマス・ヘレラー(Thomas Hollerer)事務局長は、協会として「全ての関係者」に連絡を取ったと話している。

 ザルツブルクは、両選手については引き続きチーム練習に参加し、クラブとしては「マリ代表での出来事に関する詳しい情報を入手する」ことを目指していくと発表している。(c)AFP