オーストリア1部首位クラブ、全体練習でコロナ対策に違反
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【5月15日 AFP】サッカーオーストリア1部リーグで首位に立つリンツ(LASK Linz)が、新型コロナウイルス対策の規制に違反する全体練習を再開したことで処分を受ける可能性に直面している。
リーグ側が調査に乗り出すきっかけとなったのは、練習の様子が収められた1本のビデオで、この映像はクラブが認識していない間に撮影され、同国内の新型コロナウイルス対策の規制に違反していることを示す内容だったという。
4月20日以降、オーストリアにおける集団でのトレーニングは最大で6人までしか認められていない。全体練習は15日から許可されることになっており、リーグ戦は6月2日に再開される予定。
このカメラは練習を盗撮するために持ち込まれたもので、犯人の姿も映っていると主張しているリンツは、不法侵入の被害を申し立てている。
ヴァレリアン・イスマエル(Valerien Ismael)監督が率いるリンツは今回の疑惑を否定しておらず、発表文の中で「夜間の侵入によって不法に設置されたカメラが示したように、距離を取る規制は厳格には守られていなかった」と認めた。
今回の件はリーグの規律委員会によって調査され、リンツには処分が下される可能性がある。
他クラブからは批判の声が出ており、前年王者のレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)でコマーシャルディレクターを務めるシュテファン・リーター(Stephan Reiter)氏は、「衝撃を受け、仰天している」とコメント。また、すべてのクラブがそれぞれの「大きな責任」を「自覚」していなかったことを遺憾に思うと述べた。
6連覇中のザルツブルクは、首位リンツと3ポイント差の2位につけている。(c)AFP