【12月23日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる英EUの通商協議をめぐり、EUは英国の漁業権をめぐる提案を拒否したが、協議を年末以降も継続する準備があると表明した。複数の外交筋が22日、明らかにした。

 情報筋によると、欧州委員会のミシェル・バルニエ(Michel Barnier)首席交渉官は、合意が成立すると保証できないとしながらも、英国がEU単一市場を離脱した後もEU側の「道は引き続き開かれている」との見解を示した。

 欧州のある外交官によると、バルニエ氏は「EU交渉団は協議を進展させ、双方の受け入れ可能な合意を結ぶことを目指し、最後の追い込みに入っている」とし、「EUは英国に対し門戸を閉ざさず、1月1日以降も交渉する準備がある」と表明した。別の外交官2人もバルニエ氏の見解を同じように説明している。

 外交官らによると、英国はEUによる英水域での漁獲量を35%削減し今後3年で段階的に減らすことを提案したが、EUは25%削減を6年かけて進めると提案していた。(c)AFP/Peter EßER, Clément ZAMPA