【12月22日 AFP】香港で昨年、民主派デモの最中に警察に銃で撃たれ、その後起訴されていた元男子高校生が出廷せず、22日に逮捕状が出された。ある活動家団体は、被告は「亡命した」と主張している。

 曾志健(Tsang Chi-kin)被告(19)は、暴動と警察襲撃で罪状認否を行う予定だったが、出廷しなかった。

 7か月以上続き、暴力沙汰も多かった香港の大規模民主派デモで、初めて実弾で撃たれたのが曾被告だった。

 曾被告に対する逮捕状が出されて間もなく、活動家団体「香港の友(FOHK)」は、10月27日に在香港米領事館で亡命しようとしたが認められなかった4人の中に、曾被告もいたと発表した。

 ただ同団体は、曾被告が他の活動家ら同様、外国に脱出したかどうかには言及しなかった。

 AFPは10月に曾被告にインタビューを行っていた。その中で被告は、撃たれたことで「人生が完全に変わった」と語り、高校を中退して肺の一部の切除を受けたと明かしていた。

 最近著名な活動家や元弁護士らが、亡命を相次いで発表。中には、抗議活動をめぐり訴追されている人もいる。(c)AFP