英イングランドとイタリア、クリスマスも都市封鎖 感染拡大で緩和撤回
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【12月20日 AFP】欧州で従来種より感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異種が出現するなど、感染拡大に歯止めがかからない中、英国のイングランドやイタリアでは、クリスマスにもロックダウン(都市封鎖)を含む厳しい規制措置が取られることとなった。
イングランドでは、ロックダウンに疲れた人々がクリスマス前後の5日間に実施される一時的な規制緩和を心待ちにしていたが、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は19日、ロンドンとイングランド南東部を対象に「ステイホーム(自宅待機)」を指示。該当地域には、全人口の約3分の1が暮らしている。
同地域では感染拡大が加速しており、新たに出現した新型コロナウイルスの変異種についてジョンソン氏は「感染力が最大で70%強い」と述べ、警戒感を示した。
ジョンソン氏は国民向けのテレビ会見で、「非常に残念だが、クリスマスを予定通りに行うことはできない」と述べた。
対象地域では少なくとも12月30日までロックダウンが実施され、3世帯まで一緒に過ごすことを認める予定だった行動制限の緩和も取りやめとなる。
またイタリア政府も、来年1月6日まで新たな制限措置を導入すると発表。措置には1日1回までとする外出規制、生活必需品以外を扱う店舗、バー、飲食店の営業停止、地域間移動の禁止などが含まれている。(c)AFP/AFP Bureaus