【12月20日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(71)は19日、テルアビブ近郊ラマトガン(Ramat Gan)のシェバ医療センター(Sheba Medical Center)で、米製薬大手ファイザー(Pfizer)とドイツの製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。接種のもようはテレビで生中継された。

 ネタニヤフ氏は、自ら範を示して国民にワクチン接種を受けるよう促すため、ユリ・エデルスタイン(Yuli Edelstein)保健相と共に同国で最初に接種を受けたいと頼んでいたとテレビを見ている人たちに語った。

 イスラエル保健省が発表した最新の統計によると、人口約900万人のイスラエルで最初の感染者が確認された2月以降、これまでに37万人以上の感染が確認され、うち3000人以上が死亡している。

 保健省によると、イスラエル国内の病院やワクチン接種センター計10か所で、20日に医療従事者への接種が始まる。20日の週のうちに対象を一般の人にも広げ、60歳を超える人たちから接種する。

 ネタニヤフ氏は、今月6日の週に面会した与党リクード(Likud)のマイケル・クライナー(Michael Kleiner)氏が新型コロナウイルスの検査で陽性となったため13日と14日に検査を受けていた。2回とも陰性だったが、14日から18日まで自主隔離していた。(c)AFP/Nir Kafri in Ramat Gan and Stephen Weizman in Jerusalem