ゴーン被告のレバノン逃亡から1年、日本脱出ルートを振り返る
このニュースをシェア
【12月26日 AFPBB News】会社法違反などの罪で起訴された日産自動車(Nissan Motor)前会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が、保釈中に日本を出国し、レバノンに逃亡してから30日で1年を迎える。
2018年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、以降130日間を拘束下で過ごしたゴーン被告は、昨年12月の保釈中に密出国するという逃亡劇を演じた。
これまでの報道によると、ゴーン被告は関西空港(Kansai Airport)からプライベートジェットでトルコのイスタンブールに向かい、そこから空路でベイルートに入ったと考えられている。
AFPは、日本を脱出した際にゴーン被告が使用したとみられている逃亡ルートを時系列でまとめた。
(1)2019年12月29日午後、同被告が一人で外出し、都内のホテルで米国人2人と合流。
(2)米国人2人と共に品川駅へ。
(3)午後4時半ごろ、大阪へ向かう新幹線に乗車。
(4)午後8時ごろ、関西空港付近のホテルにチェックイン。
(5)午後10時半ごろ、米国人2人が「二つの大きな箱」を空港に持ち込む。ゴーン被告はそのうちの一つに身を潜めていたとみられている。
プライベートジェット機は持ち込み荷物の保安検査が義務ではなく、X線検査機より大きかったためか、空港で箱の税関検査は行われなかった。
(6)空路で大阪からトルコ・イスタンブールへ。30日午前5時15分、トルコのアタチュルク空港(Ataturk Airport)に到着。
(7)到着から45分後、プライベートジェット機で出発し、同日レバノン・ベイルートに到着。
(c)AFP