【10月13日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)前会長で保釈中に日本からレバノンに逃亡したカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告(66)を主人公にしたドキュメンタリーと連続番組の制作が12日発表された。フランスの映像制作会社アレフワン(Alef One)とサウジアラビアのMBCテレビが合同で制作する。2社によると、制作にはゴーン被告夫妻が協力するという。

 ゴーン被告は日本で2018年11月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、以降130日間を拘束下で過ごしたが、昨年末の保釈中に密出国するという逃亡劇を演じた。今年1月にレバノンへ逃亡後初めて公の場に姿を見せ、自分は日産自動車と日本政府高官による策略の犠牲者だと主張した。

 制作会社2社によると、ドキュメンタリーと全6回の連続番組は「自動車業界で最も有力な経営者の一人という地位から、日本にとって最重要の指名手配中逃亡者となり、レバノンで暮らす今に至る」ゴーン被告の変転を、「ゴーン夫妻の独占的な協力を得て」描くものになるという。

 撮影は先月にレバノンの首都ベイルートで始まっており、年末までフランス、日本、米国でもロケが行われる。ゴーン被告夫妻の他、事件をめぐる主要人物らのインタビューも行われるという。(c)AFP