【12月19日 AFP】フィジーは18日、スーパーサイクロン「ヤサ(Yasa)」の直撃を受け、2人の死亡が確認されたと発表した。救助隊は、最も大きな被害を受けた地域への支援を急いでいる。

 最強のカテゴリー5に相当するヤサは17日夜、フィジー第2の島バヌアレブ(Vanua Levu)に上陸し、洪水、土砂災害、停電などの被害をもたらした。翌18日午前には海上に抜け、カテゴリー3まで急速に勢力を落とした。

 ボレンゲ・バイニマラマ(Voreqe Bainimarama)首相は、45歳の男性と生後3か月の乳児の2人の死亡が確認されたと発表。さらに死者が増える可能性も示唆した。

 同国地方部の住居の大半は木材と鉄板でできており、最大瞬間風速が約95メートルを超えたヤサの猛烈な風には耐えられなかった。

 気候変動により、サイクロンの威力が増し発生頻度も増えている。フィジーでは過去5年間に、最強カテゴリーのサイクロンが、今回のヤサを含め3つ上陸している。(c)AFP