【12月18日 AFP】映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズに登場する悪名高い賞金稼ぎ「ボバ・フェット(Boba Fett)」を演じた英俳優ジェレミー・ブロック(Jeremy Bulloch)さんが17日、死去した。75歳。ブロックさんの公式ウェブサイトが発表した。

 ブロックさんはこの数年間、パーキンソン病を患うなど複数の健康上の問題があり、ロンドン南郊トゥーティング(Tooting)の病院で亡くなったという。

 英レスターシャー(Leicestershire)のマーケットハーバラ(Market Harborough)で生まれたブロックさんは、1970〜80年代にテレビドラマの名作「ドクター・フー(Doctor Who)」や「シャーウッドのロビン(Robin of Sherwood)」に出演。映画「007」シリーズにも3回出演した。

 その後、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲 (The Empire Strikes Back)』と『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐(The Return of the Jedi)』で演じたボバ・フェットは人気キャラクターとなり、ブロックさんの当たり役になった。この役は、ブロックさんと半分血のつながった兄弟で『帝国の逆襲』の制作補だったロバート・ワッツ(Robert Watts)氏の紹介で得たものだった。

 死去の報を受け、スター・ウォーズ公式ツイッター(Twitter)アカウントは「悪名高い賞金稼ぎ、ボバ・フェットの記憶に残る演技は、登場した瞬間から観客の心をつかんだ」と追悼。「その名前から誰もが連想する伝説的キャラクターの役柄表現のみならず、温かく寛大な人柄も、永遠に残る偉業として記憶されるだろう」と投稿した。

 スター・ウォーズ共演者たちからも、ソーシャルメディア上に追悼の声が相次いでいる。

 初期作の主人公「ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)」を演じたマーク・ハミル(Mark Hamill)さんは、「ジェレミー・ブロックは真の英国紳士だった」とツイートした。(c)AFP