【12月18日 CNS】中国ではいま、フルーツティーやミルクティーといった「新式ティードリンク」が若者の間でブームとなっている。人気ブランド「奈雪の茶(NAYUKI)」が第一財経商業データセンター(CBNData)と共同で発表した「2020年新式ティードリンク白書」によると、2020年のティードリンク市場は1020億元(約1兆6200億円)に拡大する見込みという。

 新式ティードリンクは高品質の茶葉や新鮮な牛乳、季節のフルーツなどを掛け合わせており、タピオカミルクティーのようなタイプからカクテルのように仕上げたものまで、幅広くスイーツ感覚で楽しめる。伝統茶離れが進む若者のハートと味覚をひきつけ、「奈雪の茶」や「喜茶(HEYTEA)」など数々のブランドがしのぎを削っている。

 白書によると、2020年に新式ティードリンクの消費者は3億4000万人を突破。消費者の8割は週1回以上購入している。1990年代、2000年代生まれの若者が全体の7割近くを占め、若者の3割近くが新式ティードリンクに月平均400元(約6300円)以上を費やしている。消費者の中心は女性だが男性の割合が著しく増しており、男女の比率は2019年の3対7から2020年は4対6になった。また、2019年の白書と比べ、消費者の7割が糖分の低いドリンクを選ぶ傾向にあり、健康志向が進んでいる。

 新式ティードリンクの市場規模は今後も拡大し、2020年の1020億元から2021年は1100億元(約1兆7500億円)を超えると見込んでいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News