【12月17日 AFP】(写真追加)約40年ぶりとなる月面での土壌採取ミッションを実施した中国の無人探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が17日未明、地球に帰還した。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 新華社通信は中国国家航天局(CNSA)の発表として、嫦娥5号の帰還機が中国北部・内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)に着地したと伝えた。

 中国神話の月の女神にちなんで命名された嫦娥5号は今月1日に月面に着陸。CNSAによると、月面に中国国旗を掲げた後、同月3日に地球への帰路に就いた。

 研究者らは、サンプルから月の起源や形成、月面の火山活動に関する新たな知識が得られることを期待している。中国はこのミッションにより、1960年~1970年代の米国と旧ソ連に続き、世界で3番目に月の土壌サンプルを採取した国となった。(c)AFP