【12月16日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は16日、同国に対し「最大限の圧力」をかける一連の政策を命じてきたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の退任が迫り、「非常にうれしい」と発言した。

 米大統領選でトランプ氏に勝利したジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領は、トランプ政権の4年間で緊迫した対イラン関係を修復させる意向を示している。

 ロウハニ大統領はテレビ放送された閣議で、「バイデン氏の登場に、われわれが興奮し過ぎているという指摘もあるが、それは違う。ただ、トランプ氏を見送るのは非常にうれしい」とコメント。

 トランプ氏を「暴君」や「最も粗暴かつ無法者の大統領」、「テロリストで殺人犯」といった言葉で形容したロウハニ師は、「神に感謝する、これが同氏の最後の日々なのだから」と述べた。

 2018年にはトランプ氏が米国をイランとの核合意から離脱させ、厳しい制裁を一方的に再開。またイスラエルと湾岸アラブ諸国を接近させることで、対イラン強硬路線を敷こうとした米国とイランの関係は、この4年間で急激に悪化した。(c)AFP