【12月15日 AFP】(更新)ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、米大統領選での勝利を確定させたジョー・バイデン(Joe Biden)氏に祝意を示し、両国が相違を乗り越えて世界の安全を促進していけるよう期待していると述べた。

 バイデン氏は前日14日、選挙人投票により次期大統領の座を確実にした。他の主要国首脳の多くとは異なり、プーチン大統領はこれまでバイデン氏への祝意伝達を控えていた。

 大統領府(クレムリン、Kremlin)の発表によると、プーチン大統領はバイデン次期大統領の成功を祈り、「私としては、あなた(バイデン氏)と協力し、関係を築いていく用意がある」と述べたという。

 バイデン氏に宛てた祝電でプーチン大統領は、両国は「世界の安全と安定に向け、特別な責任を負っている」との認識を示し、「互いの相違を乗り越え、世界が現在直面している多くの問題や課題の解決に真に貢献していく」ことができると確信していると記した。

 バイデン氏は選挙期間中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が「プーチン大統領をはじめ、世界中の独裁者らを受け入れてきた」と非難しており、バイデン氏は対ロシア関係でトランプ氏よりも厳しい姿勢を取るとみられている。(c)AFP