リバプールの元監督ウリエ氏が死去、01年にカップ三冠達成
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【12月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)復権の礎を築いたフランス人指揮官、ジェラール・ウリエ(Gerard Houllier)氏が14日、73歳で死去した。
1998年から2004年にかけてアンフィールド(Anfield)で指揮を執ったウリエ氏は、心臓手術を受けており、14日未明に息を引き取った。
健康問題に悩まされ続けたウリエ氏は、リバプール時代にも心臓手術の療養のため一時現場を離れなければならなかった。
アストン・ビラ(Aston Villa)でも指揮を執ったウリエ氏は、2001年にリバプールをFAカップ(FA Cup)、フットボールリーグカップ(England Football League Cup)、UEFAカップ(UEFA Cup)制覇の三冠に導いてキャリアのハイライトを迎えた。
パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)とオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)でもフランス・リーグ1制覇を経験しているウリエ氏は、1992年から1993年にかけてフランス代表を率いたが、チームは1994年W杯米国大会(1994 World Cup)の切符を逃している。
リバプールは1970年代から1980年代にかけて国内を席巻したもののその後凋落(ちょうらく)したが、ウリエ氏は現在のクラブの形をつくる重要な役割を果たした。
ウリエ氏にとってリバプールはアンフィールドで指揮を執る何十年も前から特別な存在であった。1960年代に同市で教師として働いていたウリエ氏は、1969年に初めてリバプールの試合をコップ(Kop、ゴール裏のスタンド)で観戦した。
リーグ制覇には届かず、ファンはユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の下でタイトルを獲得した昨季まで優勝を待たなければならなかったが、ウリエ氏はリバプールのサポーターから愛された。
リバプールはクラブのツイッター(Twitter)に「三冠を勝ち取った監督、ジェラール・ウリエの逝去を哀悼します」と投稿。「リバプール関係者一同、ジェラールのご家族とご友人に心からお悔やみ申し上げます。ご冥福をお祈りします、ジェラール・ウリエ1947-2020」
ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏の下、2005年にリバプールはクラブ史上5度目の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を達成。その中心的な役割を果たしたスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)氏のキャリアは、ウリエ氏による抜てきから始まった。
三冠を達成した当時の選手の多くが恩師を哀悼している。
現在スコティッシュ・プレミアシップのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)を率いるジェラード氏はインスタグラム(Instagram)に、「ジェラール・ウリエが亡くなったとの一報を受けて打ちのめされている。この人が私、そして私のキャリアにしてくれたことを決して忘れない。安らかに、ボス」と投稿した。
リバプールとイングランド代表で得点を量産したマイケル・オーウェン(Michael Owen)氏は、悲しみに打ちひしがれているとし、「偉大な監督で本当に優しい男」とウリエ氏を悼んだ。
また、元DFジェイミー・キャラガー(Jamie Carragher)氏は、「彼のすべてを愛した。彼は私を人間としても選手としても変えてくれたし、リバプールがトロフィーを取れるようにしてくれた。RIP(安らかに眠れ)、ボス」とツイートしている。(c)AFP