【12月15日 AFP】南米チリとアルゼンチンの南部にまたがるパタゴニア(Patagonia)地域で14日、月が太陽の前に重なり太陽光を完全に遮断する「皆既日食」が約2分間にわたり観測された。

 チリでは大雨のため皆既日食が見られない恐れもあったが、直前になって雲が分かれたため部分的な観測ができた。

 アルゼンチンでは、ビラエルチョコン(Villa El Chocon)とピエドラデルアギラ(Piedra del Aguila)の間にある地域に住民や外国人観光客ら数千人が集結。皆既日食は午後1時(日本時間15日午前1時)に観測された。

 チリ当局は、新型コロナウイルスの流行が続く中、皆既日食の観測で大勢の人が集まることを懸念。該当地域では、日食の前後1日の移動を規制するなどの厳格な措置が発表された。(c)AFP