【12月15日 AFP】ナイジェリア北西部カツィナ(Katsina)州で先週、武装集団が学校の寮を襲撃し、大勢の生徒が拉致された。当局は13日、救出活動を強化した。

 事件が起きたのは、ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領の出身州であるカツィナのカンカラ( Kankara)にある学校の寮。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)も襲撃を非難している。

 11日夜にバイクで乗り付け、襲撃に及んだ武装集団は、治安部隊と激しい銃撃戦を交わした。数百人が逃げ出し、周辺の森林内に身を隠した。

 翌12日に同校を訪れたアミヌ・ベロ・マサリ(Aminu Bello Masari)州知事は、兵士らが被害者らの捜索と救出活動を続けていると述べた。

 マサリ氏は、「盗賊団」にとらわれた生徒と逃げ出せた生徒の数については、依然不明だとしている。

 同氏は13日、県庁で連邦政府の代表団と面会し「生徒数は839人で、現在も333人の行方が分かっていない」と説明。「今も森から戻って来ている生徒らがおり、数は確定していない」と述べた。

 カツィナ州など同国北西部ではこれまでにも、身代金を目的として住民を拉致したり、牛を盗んだりする盗賊団による襲撃が繰り返し発生している。

 映像は誘拐事件が発生した学校寮や、学校前に集まった人々。13日撮影。(c)AFP