【12月13日 AFP】12日に行われた20F1最終第17戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2020)予選を3番手で通過したメルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、まだ新型コロナウイルスに感染した影響に苦しんでいると認めたが、「片腕でも運転する」と力強く語った。

 今季初のポールポジションを獲得したレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とは0秒086差だったが、2位にはチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、ハミルトンはフロントローを逃した。

 ヤス・マリーナ・サーキット(Yas Marina Circuit)で最前列を逃すのは12年間でわずかに2度目となったハミルトンは、「もちろん常に先頭からスタートできればいいが、毎回は無理だし、だからこそレースはエキサイティングだ」とコメント。

 アブダビGPで通算6度目、今季12度目の優勝を目指す中で「自然にオーバーテークするのは非常に難しいトラックだと思うが、戦略などを駆使すれば可能だと思う」「最初の数ラップ、序盤のスティントなどスタートがカギになる。巻き返しの方法を見つけることにわくわくしている」と続けた。

 13日の決勝を前に楽観的な姿勢を示したハミルトンだが、新型ウイルスに感染して前週のサキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)を欠場し、10日間の隔離期間を過ごした後で、まだ勢いを取り戻せずにいるとも明かした。

「とにかく戻ってこられたことをありがたく思っている。100パーセントではないかもしれないが、それでも全力を尽くせた」「コロナで苦しんだ人や、愛する人を失った人に同情するし、気持ちが分かる。たちの悪いウイルスだ」

「100パーセントではない。まだ肺に少し違和感がある。それでもいつも通り、片腕でも運転する。それがレーシングドライバーというものだ」「間違いなく身体的に簡単なレースにはならないが、なんとか対処して、持っているものを出し切りたい」 (c)AFP