【12月12日 AFP】サッカーフランス・リーグ1の放映権をめぐり、同国プロサッカーリーグ連盟(LFP)がスペインの大手メディア企業メディアプロ(Mediapro)社との契約を打ち切ったことが11日に分かった。

 財政危機に直面している同社との交渉は2か月にわたって行き詰まっていたが、今回の決定によって同リーグは経済的な打撃を受ける可能性が高くなっている。

 オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)のアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督も、「各クラブにおける財政面の安定を懸念している」とコメントした。

 深刻な財政問題に悩まされている中国資本のメディアプロは、フランスサッカー史上最高額となる年間8億ユーロ(約1010億円)で、今季から放映権の80パーセントを取得していた。

 しかし、支払額の引き下げを求めて10月から交渉を重ねてきた同社はこの日、LFPと撤退で合意に至ったことを発表した。

 合意内容は、「できる限り早く」有効になるよう「数日以内に」商事裁判所に持ち込まれる。

 すでにリーグ1の一部の試合を放送している仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)は、放映権を引き継ぐオファーを出す準備ができていると思われるが、その内容はメディアプロが提示した額を大きく下回る可能性が高い。(c)AFP