【12月12日 AFP】ラグビーで最も多くのテストマッチを担当した名審判のナイジェル・オーウェンズ(Nigel Owens)氏が、17年におよぶ代表戦での審判キャリアに幕を下ろした。

 2003年2月に行われたポルトガル対ジョージア戦で初めてテストマッチの笛を吹いたウェールズ出身のオーウェンズ氏は、先月に行われた8か国対抗戦オータム・ネーションズカップ(Autumn Nations Cup 2020)のフランス対イタリア戦が自身100試合目の担当となっていたが、これが最後の代表戦となった。

 49歳のオーウェンズ氏は、ウェールズラグビー協会(WRU)が公開した発表文の中で「永遠に続けられる神権は誰にもない。前に進むときが来たため、代表戦での審判はここで終わりとなる。フランス対イタリア戦が私にとって最後のテストマッチになった」と記した。

「今季はプロ14やウェールズの地元でまだ審判を続けたい思っている。来季もそうなるかもしれない。もちろん地域の試合も裁き続けたい」

 オーウェンズ氏は4度のW杯(Rugby World Cup)で審判を務め、2015年大会ではニュージーランド対オーストラリアの決勝を担当。2007年にはゲイであることを公表し、性的少数者(LGBT)コミュニティーの代弁者でもあった。(c)AFP