【12月12日 AFP】サッカーフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が、元同国代表のエリック・カントナ(Eric Cantona)氏を相手取って起こした名誉毀損(きそん)訴訟が11日、手続き上の理由で無効になった。

 カントナ氏は、2016年に行われた欧州選手権(UEFA Euro 2016)のメンバー選考をめぐり、仏代表の元チームメートであるデシャン監督が人種差別をしていたと主張。

 カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とハテム・ベン・アルファ(Hatem Ben Arfa)が招集されなかったのは、両選手が「北アフリカにルーツを持つ」からだと非難されたデシャン監督は訴訟を起こしていた。

 仏裁判所は同日、訴えの内容が名誉毀損にはっきりと該当しないと明かした。デシャン監督は10日以内であれば抗告することできる。

 過去にもカントナ氏の「表現の自由」を擁護した担当弁護士はすぐさま「今回の勝利」を称賛し、「正義が成し遂げられた」と述べた。(c)AFP