【12月11日 AFP】香港の裁判法院(簡易裁判所)は11日、今年6月に解散した香港独立支持団体「学生動源(Student Localism)」の鍾翰林(Tony Chung)元代表(19)に対し、中国国旗を冒涜(ぼうとく)した罪と違法集会の罪で有罪判決を下した。鍾氏は、香港国家安全維持法(国安法)違反で起訴された初の政治活動家。

 鍾氏は昨年5月に香港立法会(議会)前で行われたデモの際、もみ合いの中で中国国旗を地面に投げ捨てた行為について有罪とされた。判事は「公然と国旗を汚した被告の行為は、論外だ」と述べた。

 鍾氏は10月末に、在香港米総領事館に面した喫茶店で私服警官に逮捕され、現在まで勾留されている。香港警察が逮捕に動いた理由をめぐって、鍾氏が米国亡命を計画していたからだとの臆測がある。

 中国国旗の冒涜と違法集会の罪は、それぞれ最高で禁錮3年と5年に相当する。鍾氏は罪状を否認している。量刑言い渡しは今月29日に予定されている。(c)AFP