【12月11日 AFP】(更新、写真追加)米誌タイム(Time)は10日、2020年の「今年の人」に、米大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領と副大統領候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員を選出したと発表した。

 両氏の写真が掲載された表紙には、「アメリカの物語を変える(Changing America's story)」との副題が添えられている。

 今年の最終候補には他に、最前線で新型コロナウイルス危機に立ち向かう医療従事者と米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長、反人種差別運動、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が挙がっていた。

 タイムはバイデン氏とハリス氏について、「アメリカの物語を変え、共感の力が分断の激しさに勝ることを示し、悲嘆にくれる世界において癒やしのビジョンを分かち合った」と説明している。「2人は共に、回復と再生という1枚の切符を売り出し、米国はそれを買った」

 また、両氏が「非大卒の白人有権者の民主党に対する低迷していた支持を立て直し、都市の多様な若者を新たな支持層として掘り起こし、トランプ政権時代の共和党を見切った多数の怒れる郊外居住者、特に大卒者と女性に訴えなければならなかった」と書いている。(c)AFP